君がいない世界で、僕はどう笑えばいいんだろう



えっ、と口をついて出ていた。


「どういうこと!?おばさんっ!!」


おばさんが出してきたのは一冊のノート。


美咲がつけていた日記だった。


そこに書かれていたのは、、、真実だった。




《2014年8月21日 今日会ったことを全てここに記す。
いつも通り部活から帰って、母と夕飯の支度。母がパートに出かけるのと、父が帰ってくるのは同時だった。父と2人で食べる夕飯、いつも通りなはずだった。
父が私の布団に入ってきた。抵抗したらお腹を殴られた。苦しくて、泣きたくて、怖くて、でも何もできないまま、それが終わるのを待った。
誰にもいうなとそれだけ言って父は部屋を出た。》



絶句した。


中1の夏休み、こんな事があったのだ。




美咲を死に追いやったのは、義父の性的虐待だった。


義父は抵抗する美咲を何度も殴っていた。


顔ではなく、服で隠れる身体を何度も。




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