君がいない世界で、僕はどう笑えばいいんだろう


《2015年9月1日 今日から新学期だけど、行けなかった。あいつに会わなくてすむ時間。あいつに汚されなくてすむ時間。できれば1人になりたかった。母さんに心配をかけて申し訳ない。》


《2015年9月25日 舞が家に来た。私を心配していた。全てを話してしまいたくなった。そんなこと、できないけど。》


《2015年10月10日 あれから舞はまいにちきてくれる。勇気付けられていく自分がいた。学校に行ってみよう。誰かに相談してみよう。そう思うのに、あいつを目の前にすると全てが無になる。私は変われない。》


《2015年12月20日 もう限界 さよなら。》





「、、、許せない。」

ボソッと呟いた。美咲は殺されたのだ。

そして私は、助ける事ができなかった。


「殺してやるっ!!」


気づけば涙が溢れていた。

美咲は、どれほど辛かったんだろう。
気づいてあげることができてたら、何か違う結果があっただろうか。



“殺してやる”そう叫んで泣く私を、おばさんが抱きしめる。


「ありがとう、、、あの子の、、、美咲のために怒ってくれて、泣いてくれて。ありがとう、、、ありがとうっ。美咲に舞ちゃんがいてくれたことが、唯一の救いだわ。」


私はおばさんの手をそっとにぎった。


そして、また泣いて、2人でずっと泣いて、泣いて、、、涙が枯れた頃、本題に入った。




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