君がいない世界で、僕はどう笑えばいいんだろう
秘密
学校帰り、駅近くのカフェで美月と向かい合う。
帰りに寄り道するのはよくあることなのに、今日はとても緊張する。
「玲、話って何かな、、、?」
「いや、あのさ、、、言いにくいんだけど、、、。」
「うん?」
美月が首を傾げる。
なんでこんなに可愛いんだ。
けど次第に、その表情が曇っていく。
「……嫌だよ。」
美月の口から出た言葉に、思考回路が追いつかない。
「別れるなんて嫌だよ〜っ」
ぱっちりした目を涙で潤ませて、美月が言った。
「別れるっ!?は?なんで!?」
「だってこんな改まって話なんて、、、別れ話くらいしか、、、な、、、うわぁぁ〜ん!」
ええーーーーーっ!!ちがーーーうっ!!
「待て、美月。確かに話はあるけども、、、ああ、もう、ほら涙拭いて。別れ話とかじゃないから。」
「グスッ、、、ほんと?」
「本当!俺は何があっても別れるつもりなんてない。だから、、、」
言おう。聞こう。頑張れ、俺。