異世界で学校の王子様が奴隷になっていました
「どうぞ」
先程から優斗の鎖を持って立っていた男に鎖を渡された。
ジャラリと音がして手に重みが加わる。
「隷属魔法を掛けれているか確認のために奴隷に体を傷つけさせてください」
つまり優斗が私を傷つけ、優斗の体に痛みが走ったら隷属魔法がちゃんとかかっているということ。
「私の手を切りなさい」
男に渡されたナイフを優斗に差し出した。
しかし優斗は顔を背けてこちらを見ようともしない。
「首輪に魔力を流すのでもいいでしょう?」
「仕方ありませんね。命令に従わない奴隷への罰ということで。」
その会話を聞いて優斗が逃げようとしたのか立ち上がったがべつに触らなくても流せる。
「ぐッ、ぅああぁぁあぁああっ!!」
ドサッ
優斗が床に倒れこんでしまった。