異世界で学校の王子様が奴隷になっていました
しかし公爵令嬢と言う身分のおかげでこれまでの16年間、何不自由なく周
りにチヤホヤされながら過ごせた。
なにせ今世の私の外見は絶世の美女とかいうやつらしい。
自分で言うのもなんだけどぱっちりとしたブルーハワイのような色の目
(貴族達は何やら難しいことを言いながらこの目を絶賛するが私にそんなことが言えるとでも思っているのか)
に長いまつ毛、高く真っ直ぐな鼻にちょうど良い厚さの唇、それらがすべす
べな肌に完璧なバランスで配置されている。
おまけに光り輝く美しいブロンドときた。
これらの結果この世のものとは思えない美しさになっている。というのは少
し調子に乗りすぎたけど前世の平凡な私と比べ物にならないくらいには美しい。
それでは、私の紹介はここまでにして話に戻りましょう。
今私が護衛などのお供を引き連れてやって来ているここは一般的に奴隷商人
と呼ばれる人が開いている店だ。
それも国内でもトップクラスの品質を誇る店。
ここに来るとなったら目的は限られているだろう。
そもそもこの世界に奴隷が存在すると知ったのはつい最近なのだ。
この国では、貴族の子供が16歳になると専属の奴隷を与えるという文化が
あるらしい。
理由としては、自分の一生で常に絶対服従で付き従う専属奴隷を得るためだ。
そのために専属奴隷を買う時は自分と自分と同年代――つまり16歳前後の
奴隷を買うことが必要になるわけだ。
そして一週間後は私の16歳の誕生日を迎える。
そのため今日は私のの専属奴隷を買いに来たのだ。