異世界で学校の王子様が奴隷になっていました



「本日はお誕生日おめでとうございます」



「ありがとうございます」





疲れた、、、もう何度このやり取りをやっただろうか。


今日は朝から屋敷でパーティーが開かれていて、主賓は私なので抜けるにぬ

けれなかったのだ。


そんなこんなで夜が来てしまい今は夜会が行われている、という訳だ。



あぁ、たしか日本には足が棒になるっていう言葉があったよな。

私の足が棒になってしまう

本当に棒になったらこの人達は責任とってくれるのかな


などとアホなことへ思考が走ってしまう自分を戒め再び笑顔を顔に貼り付けた時、お父様の声が聞こえた。


『皆様、本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございました。娘もたいへん喜んでおります。夜も深まってまいりましたし、この後にもまだ予定が控えております。よって本日の夜会はこれにてお開きにさせていただきます。ありがとうございました』


いくつか申したいこともあるがまぁお父様には感謝しよう。


ほっとしつつも気を抜かず最後のお客様までを見送り終わると、家族の待つ部屋へ向かった。


いよいよ、奴隷契約が行われるのだ。

専門の方が屋敷に来てくださるらしい。


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