近くて遠い

悩んでいると、





「……まだ私たち、そんなに仲良くないから教えてもらえないか…」





「そうだね、ごめんね」





「いつか教えてね!」





そう言ってみんな向こうに行ってしまった。





……仲良くなれるチャンスだったかもしれないのに。





「あ、来たよ!」




クラスメイトの声にるうは反応した。





「陽斗だー」





名前が聞こえた途端、るうはその話を一切聞く気がなくなった。
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