近くて遠い
2.プロローグ

るうが今日まで生きてきた世界は、少し暗くて狭い。





でも…あの人を見つけてから、世界が変わった。





中学1年生のある日、サッカーをしているあの人を見つけた。





その時、るうは不思議な気持ちになった。





胸の奥が苦しくって……でも、それが嫌だと思わなかった。





「……この感じ…なんだろう…」





るうは1人でそう呟いていた。





「優雅〜!集合だぞー!!いつまで自主練してんだぁー」





……あ、あの人…優雅って言うんだ…。





そっか…優雅くん、か…。
< 2 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop