近くて遠い
誰かの声がした。
るうは声のする方を見た。
そこには、陽斗くんがいた。
「え…っと……」
るうは戸惑った。
いきなり話しかけられるのにもびっくりするのに、よりによって、優雅くんと仲のいい人とか…もっと困るし…。
るうがオドオドしていると、陽斗くんはこっちに近ずいてきた。
「……なに、見てんだ?」
そう言って、るうが眺めていた窓から顔を出した。
るうは無言のでそこに立ったままだった。
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