近くて遠い

夏那side


「……じゃあー……この問題を…宮日!答えてくれ」





あーあ、琉愛、当たっちゃった。





大丈夫かな…。





私は左斜め後ろを見た。





……ん?





琉愛?





当たってるけど…あれは気づいてないな。





すっかり自分の世界に入っていた。





私は心の中で琉愛の名前を呼んだ。





でも、それは届かない…。
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