近くて遠い
唯衣side
琉愛が帰った後、私は部屋に戻って片付けをしていた。
……琉愛もついに好きな人が出来たのか…。
私はその話をしていた時のことを思い出した。
「あの時の琉愛、かわいかったな〜」
私はそう呟いていた。
コップを持って下に降りるとキッチンにお母さんがいた。
「あ、お母さん、帰ってたの?声、かけてくれても良かったのに…」
「誰か来てたみたいだったからやめといたのよ」
「えー、そうだったの?!」
「誰が来てたの?」