近くて遠い
今では、夏那はテンションMAX。
「琉愛、次あれ乗ろ?」
「いいよ!」
るうたちは走り出した。
「気をつけて行きなさいよー」
お母さんが言った言葉をそっちのけにして走った。
乗ろうとしていたものは人気だったのか、30分待ちくらいだった。
待つのはあんまり好きじゃないけど、今回は"乗りたい"が勝ってしまって今、並んでいる。
「琉愛のお父さんとお母さんってほんとにいい人だよね〜」
「え?そう?」