海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。


わたしはあの日から、海くんを避けてしまっている。


わざとじゃないの。


勝手に体が動くの。


無視したいわけじゃない。


でも......海くんと目が合えば...絶対絶対、

胸がときめいてしまう。


わたしの頭を撫でたあの感触も、

わたしの名前を呼んだあの声も、

海くんなのに、海くんじゃないみたいな、

わたしだけが知ってる海くんが、

頭から離れない。


海くん......どうしてくれるの?

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