海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。
そしてまた急いでアイスクリーム屋に戻る。
陽葵はおとなしく待てる子だから大丈夫だ。
「陽葵、」
陽葵は予想どおり気を付けをして俺を待っていたけれど、
俺はさっきとちがう一ヶ所にすぐに気がついた。
陽葵の両手に一個ずつ持っているアイスクリーム。
1つめはさっきと変わらず陽葵の選んだイチゴミルクだけど、
もう1つ目はどうみたってラムネソーダではなくて、
真っ白なアイスクリームだった。