海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。
「わかってたけどあたしとは別々だね~」
「美帆ちゃ~ん」
海くんとは反対に立っている美帆ちゃん。
美帆ちゃんは理系だから、わたしと同じクラスにならないことは既に決まっていた。
「まあ海くんがいるから問題ないか!」
「それでもさみしいよ~」
「でも、5組と6組で隣のクラスなだけよかった!!」
「うんっ!!」
「おー!俺飯田と一緒じゃーん!」
ひょこっと後ろから現れた中村くん。
「えー」
「なんだその嫌そうな顔!?」
「だってー」
「否定しろよ!!」
あはは、美帆ちゃんと中村くん、なんだかいいコンビかも??
もうすぐ始業式が始まるため、わたしたちはクラス表が出ている掲示板から体育館へと移動した。