海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。


ほら、今だって。


すごく仲よさそうに話してる。


よりによって海くんの席はわたしより前だし、斜めだから見えやすい。


ふたりとも笑顔だし。


心なしか、真琴ちゃんは頬が赤い気がする......。


なんの会話をしているのかは聞こえない。


...気になる。


でも、ただ話してるだけなのにヤキモチなんておかしいよね!?


やめよやめよ!

考えるのやめよ!


気にしない気にしないっ!!


わたしは自分にそう言い聞かせた。

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