海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。
海くんとデート?
そしてやってきた土曜日。
今日はそこまで寒くない一日。
“明日...13時に**の時計台でいいかな?”
“うん、わかった!”
時刻は12:20。
よし、そろそろ家を出よう。
わたしはお気に入りの水色のコートを羽織り、ショートブーツを履いて、家をあとにした。
「12:45...か。もう着いちゃった」
だけど、遅れるより断然いいよね!!
海くんはまだ着いてないよねーー
「う、海くん!?」
わたしは時計台の真下に彼の姿を発見した。
気づいてもらおうと彼に近づく。
一瞬目があったのに、反らされてしまった。
あ、あれ!?
「あの、海くん?」
「!!??
お、折山さん!?もう着いたの?」
海くん、それはこっちのセリフ!!