海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。


「...牛乳じゃなくて、夕張メロンソフトにしようかな」


彼は目線をわたしから夕張メロンソフトの貼り紙に移して、そう呟いた。


「じ、実はわたしも気になってた!夕張メロン!」


...びっくりしたぁ。


あんなふうに見つめられるなんて。


一瞬周りの音が聞こえなくなっちゃったよ。


それからすぐにわたしたちの番が来て、

わたしは牛乳ソフト、海くんは夕張メロンソフトを購入した。

< 49 / 220 >

この作品をシェア

pagetop