海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。
「...牛乳じゃなくて、夕張メロンソフトにしようかな」
彼は目線をわたしから夕張メロンソフトの貼り紙に移して、そう呟いた。
「じ、実はわたしも気になってた!夕張メロン!」
...びっくりしたぁ。
あんなふうに見つめられるなんて。
一瞬周りの音が聞こえなくなっちゃったよ。
それからすぐにわたしたちの番が来て、
わたしは牛乳ソフト、海くんは夕張メロンソフトを購入した。