海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。



北海道グルメ展を一周ぐるりと回ったあと、わたしはあることを思い出した。


「あ、そうだ!

来週お母さんの誕生日なの。

プレゼント一緒に見てもらってもいいかなあ!?」


せっかくデパートに来たし、いろいろ良さそうな物ありそう!!


「えっ。そんな大役、俺でいいの?」


そんなことを言う海くんの顔は真剣そのもの。


「大役って!!わたし優柔不断だから、一緒に選んでくれると助かる!!」


でも海くんも優柔不断なのかな?


「が、がんばる...!!」


「大袈裟だよぉ」


わたしたちは雑貨屋さんに移動した。

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