海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。


パカッと新品のふたを開けて、一粒わたしの前に出す。


「おいしそう...、

だけど海くんが全部たべて!?」


じゃないとわたしのお礼が...!!


「俺の生キャラメルだから、どうしたっていいでしょ?」


「...う」


「はい、どうぞ」


「うぅ。ありがとう」


紙に包まれた生キャラメル。


口にパクっと含むと、トロトロに甘く甘く溶けていった。


「...おいしい!」


「頑張った後だから余計においしく感じるね」


「うんっ!」

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