海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。
予定ないから大丈夫って言ってたのに...
「...ほんとは合ったんじゃん...」
どうして?
海くん。
わたし、ほんとうに海くんがわからないよ。
“佐久間塾”
ふと思い出してそう検索してみる。
「これかな...?」
載っていた公式サイト。
わたしは住所に目がいった。
「......遠......!?」
佐久間塾は、学校を中心としたらわたしの家とは正反対の方角に位置していた。
だから“秘密”なんて言ったの...?