海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。


わたしってばほんと......

「......自意識過剰」


少しでも、海くんが自分のこと好きなのかも、なんて......。


それと同時に、わたしは思い知らされてしまった。


自分が思っている以上に、彼のことが気になっていることを。


分かりやすくいうと、フラれたと同時に気づいてしまったのだ。


それから海くんとは放課になるまで一度も話さなかった。


これ以上......海くんのことを考えるのはやめよう。


寝る前に思い出すのもやめよう。


フラれたあとに好きになるなんて、そんな馬鹿なことしたくない。

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