【完】死が二人を分かつまで
「醜いでしょ……?だから……」
「全然。愛しいよ」
「っ……ぁ!」
「俺を守った証だろ?どうして、醜い?愛しいよ、愛してる。哀華」
手放さず、ただ、愛し抜く。
哀華は俺の最愛。
「やっ……來斗!」
「……っ、」
死がふたりを分かつまで、
いや、たとえ分かつても、
絶対に離さない。
「哀華、俺を見て」
「っ、はぁっ……」
頬を撫で、今度は額に。
「覚悟してね、俺に愛されること」
俺の後ろをついてまわった小さな女の子は、
「……っ」
とても魅力的な、美しい女に成長した。