私の気持ちと君の想い
「帰ろっか」
明莉が小声で私に言った。
私達は、音を立てないように 静かに部屋を出た。
下に降りていくと、晴翔くんのお姉ちゃんがいた。
明莉は
「良かったらこれ、みなさんで食べてください!
うちで作っているパンです!」
と、お姉ちゃんに渡していた。
「また、来てもいいですか?」
何故だろうか。不意に聞きたくなったのだ。
「いつでも来てください、晴翔も喜ぶと思いますし
お待ちしております」
その言葉を聞いて嬉しくなった。
「ありがとうございます!!」
元気に返事をして、晴翔くんの家を出た。