私の気持ちと君の想い
「じゃあ、お昼休みの今日の出来事は何だったの……?」
和輝くんみて私はそう言った。
「あれは、明莉ちゃんから椿が悩んでるって聞いて
『コーヒー牛乳でも買ってきて
渡して少し元気付けてあげれば?』
って言われたから」
そんなの、私、知らな…い………。
「全部……明莉が言ったことだったの……?」
今度は、明莉を見て言った。
「そうだよ、どんよりした空気出されても
私の気分まで下がるし、それが嫌だったから
吉澤くんにそうしてもらったの」
さっきから信じられない現実を知る度に
二人の顔がまともに見れなくなっていった。
「なんで……幼なじみで、親友だったのに……
そう思ってたのは、私だけだったの……?」
冗談、だよね……?
嘘って言ってよ……。
明るくて私の事心配してくれる
いつものあの明莉に戻ってよ……。
「そうだよ、椿が勝手にそう思い込んでただけ」
これすらも、思い込みだったっていうの……?
「ていうか、もう普通に名前で呼んでいいよね?
吉澤くんじゃなくて、いつもみたいに」
いつ…も……みたい、に……?
「和くん、もう椿に構わないでね?」
「からかったら、面白そうかなーって思ってただけだから
もう近づかないよ、明莉ちゃんだけだし」
「じゃあね、椿。九条くんとお幸せに〜
あっ、でも……それじゃあ、九条くんが可哀想だね!
まあ、せいぜい好きになれるよう頑張って?」
2人は、そのまま帰っていった。