私の気持ちと君の想い





私の肩に手を置いて、声をかけてきたカップル。




一瞬、和輝くんと明莉に見えて




「やっ……やめてッ!!

触れないでよ……!お願いだから、私に近づかないで……!」




と、手を思いっきり はらってしまった。




「ちょっと、私よ。雨水さん」




「…え……、せ、先輩…っ…?」




よく見ると、自動販売機の前で待ち伏せされて




晴翔くんのことが好きなのに




好きな人がいるからって断られた。




って私に文句言ってきた先輩だった。




結局あの後、晴翔くんが先輩を説教して




助けてくれたんだっけ。




「大丈夫なの?こんな所で座り込んで

一体、なにがあったのよ…」




「先輩、どうして……?

私なんかに、声かけて下さったんですか……」




「九条くんに説教されて、私ね、心入れ替えたの。

このままじゃだめだって。

そしたら、こんな素敵な彼氏まで出来て。

2人には、感謝でいっぱいよ」




「そう、だったんですね……」




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