私の気持ちと君の想い





ピンポ-ン




「はーい!」




インターホンから聞こえてくるのは




元気で返事をする、まりちゃんの声。




「椿か?今、玄関開ける」




それと、晴翔くんの声。





「おはよ」




玄関を開けて、そう言ってきた。




「おはよ!!」




とまりちゃんに負けないぐらい、大きな声で返事をした。




「つばきお姉ちゃん、本当に遊びに来てくれた!」




「まりちゃん、私が来るまで大人しく静かに待てた?」




「し、静かに待ってたよ……!」




あれ?この反応は……




「さっきまで家の中で

はしゃぎ回ってたんだぜ。

『まだかなまだかなー』って言いながら」




私の耳元に晴翔くんが、小声で言ってきた。




「ふふっ、ちょっと可愛いかも」




小声で呟いた。




私、子供苦手なはずだったのになぁ……。




いつの間にか、子供と話すのも楽しい。




そう思えるようになった自分に、少し驚いた。




「入らないの?

お家の中入って入ってー!!」




「あっ、はいるよ!入る!」




やっぱり綺麗なお家。




「おじゃまします」




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