私の気持ちと君の想い





連絡先が2個増えたところで




さすがに、ぷくーっと膨らんだ頬が




爆発するんじゃないかぐらい




怒っていたまりちゃんに話しかけた。




「よし、まりちゃん!遊ぼう!!」




「……やっと遊べるの?」




「もう、怒ってない?遊んでくれる?」




「怒ってない!まりが遊んであげる!」





「やったー!うれしい!」





おもちゃのまな板の上で、おもちゃの包丁を使って




おもちゃの人参や、キャベツ、ピーマン……




いろんなものがマジックでくっついてて




こういうおもちゃで遊ぶのは何年ぶりだろうか。




小さい頃を思い出す。




雨の日とか明莉とよくあそんでたなぁ。




着せ替えごっこに、お料理ごっこ。




おままごとに、おえかき対決とか。




やっぱり、私の記憶には明莉がいないと……ね。




あの時、ちゃんと話してよかった。




また前ほどの信頼関係を、築けるかはわからないけれど。





話せるだけで、私は幸せだ。




「つばきお姉ちゃん?なにぼーっとしてるの?

それじゃ、自分の手切っちゃうよ??」



まりちゃんが、心配そうに私を見ていた。




包丁が私の手の上にあった。




これがおもちゃで良かった。




だめだめ。最近よくぼーっとするから。




「遊ぶの代わろうか?」




「そろそろタッチ交代」




「俺のベット使ってもいいよ、疲れたなら寝転んでなよ」




「そうする……」




お言葉に甘えて横になった。




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