私の気持ちと君の想い
「普段、家の手伝いとかするの?」
「たまにするぐらいです……!
最近は、私の体調が良くなかったので
してなかったですが……」
洗い物をしながら、少し離れたリビングで
まりちゃんと遊んでいる晴翔くんを見ながら
お母さんと話をした。
「あら、そうなの?
じゃあ、休んでた方が……」
「あ、今は大丈夫なんです!
お気になさらず!!自分の意思でしてる事なので!」
洗い物に目を戻した。
「そう?ならいいけど……
椿ちゃん?だったかしら?」
「はい!椿です!」
「彼氏とかいるの?」
痛いところついてくる……。
「今はいません、でも……少し気になる人はいます」
ちらっと、また晴翔くんの方を見ると
パチっと目が合った。
「あら、そうなの?
もしかして……うちの子だったりする?」
ドキドキとした。
「……は、はい……!
すごく私の事心配してくれる優しい人で
晴翔くんの事もっと知りたいな……って思ってます」
緊張しながらも、そう言った。
「いつでもうちに来てちょうだい
椿ちゃんが、うちの子と付き合ってくれたら
私はそれで嬉しいわ〜。こんなにいい子うちにほしい」
「あ、ありがとうございます……」
私は、少し苦笑いをした。
恥ずかしい……。
でも、お母さんに気に入ってもらえたようで
嬉しかった。