私の気持ちと君の想い
イルカの名前や性別などを説明していく人。
とても可愛い。
イルカが高く飛んで、バシャンッ──。
と水が音を立てていた。
「えー!すごい!
イルカが飛んだ!!」
さっきまで飛んでいた高さも充分高い!
なんて思ってたのに、今度は上から吊るされたボールに
ジャンプして口でタッチする!というのだ。
「あんなに高く飛べるのかな??」
私がそう言うと、
「飛べたらすごいよな」
晴翔くんがそう言った。
イルカは、深く潜って勢いをつけながら泳いで、
軽やかに飛ぶと、ツンっとボールに触れた。
「すごい!!イルカってこんな高くに飛ぶんだ!」
なんて言ってる間に、高く飛んだせいか
さっきまでとは比べ物にならないほどの水しぶきが
私たちに掛かった。
幸い、さっき買ったポンチョ型のカッパがあったので
服は濡れなかったが、髪はびしょびしょ。
私の綺麗で長いストレートの髪は、絞れるほどに濡れた。
「あーあ……髪濡れちゃった」
私がそう呟くと
「だから言ったのに!ずぶ濡れじゃん!」
と、明莉が言った。
「散々だけど、ある意味いい思い出になったことね?」
晴翔くんは、まあ………これぐらい大丈夫でしょ!ぐらいの勢いだった。