私の気持ちと君の想い





ペンギンも見終わり、売店?みたいなところに来た。




「ぬいぐるみがいっぱい……。いいなぁ……かわいい」




私がイルカのぬいぐるみを眺めていると




「ほしいの?」




そう言われて




「ほしいけど、

今は、持ち合わせないから……いいかなって……

欲しくなっちゃうから、もう帰ろ!」




「んー、わかった。先出口の方出てて!

トイレ行ってから後で追うよ」




「わかった!外で待ってるね!」




そう言って、私達は外に出た。




「あ〜あ!もうダブルデート終わっちゃった!」




あ、そっか。




今日ってダブルデートって事で、水族館行ったんだった。




なんか、デートってことすっかり忘れてた。




「いっぱい魚泳いでたなあ、たまには水族館行くのもいいよなあ」




吉澤くんと明莉は結構楽しんでたんじゃないかな。




でも、晴翔くんはどうかはわからないけど




私はイルカとペンギン見れたことに満足かな。




でも、あんまり距離感変わらなかったし。




「遅れたー、帰ろ」




「だね〜!もう帰ろー!

楽しかったねー!」




と、明莉は言っていた。




晴翔くんはどうだったのかな?




「晴翔くんは、今日楽しかった?」




気になったので、聞いてみたら




「すっげぇ、楽しかった!!

椿と一緒に居れるだけで俺は楽しかったよ」




晴翔は満面の笑みでそう言った。




私は、晴翔くんの笑顔に少し胸が苦しくなった。




苦しさを抑えて、「それならよかった!」と、返事をした。




他の人にもこんな笑顔見せるのかな?




なんて……。私、どうしちゃったのかな。




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