私の気持ちと君の想い
「はぁ〜!終わった〜!!」
椅子の背もたれに持たれながら
グッーと伸びてる明莉。
「無事に終わってよかったね」
一方私は、説明するために使った
ノートやシャーペンを、筆箱にしまいながらそう言った。
「本当さ、椿って教えるの上手いよ!
勉強も出来るし、先生にでもなったら?」
「先生……かあ。
確かに、教えるのは好きだけど……」
必ずしも私の教え方で分かるわけじゃないと思うし。
「私、椿が先生になるなら応援するよ?
絶対向いてると思う!!」
明莉は、やけに真剣そうに
キラキラした目で私を応援すると言っていて
よっぽど心の底から思ってるんだなぁ、と思った。
「うーん、明莉がそこまで言うなら……
少しだけ、考えてみるね」