私の気持ちと君の想い
「本当ですか?
そんな風に言ってもらえて嬉しいなぁ……。
頑張って作ったかいがありました」
お姉さんはとっても嬉しそうに微笑んでいた。
「さてと、高評価なカレーを私も頂こうかな!
せっかく自分で作ったんだから、いっぱい食べよっと」
お姉さんは鍋の前でルンルンとお皿によそっていて
私の前じゃないから?なのかもしれないけど
気を許したのか、敬語では無くなっていた。
どこにでもいる、可愛い女の子で
前にお姉さんが悩んでいた問題も、ああいう部分を表に出せば
きっと解決するんじゃないだろうか?と、少し考えてしまった。
前に、お姉さんと喫茶店で話をした時に
普段から敬語ばかり使っているし、あまり人と話せないみたいな事を言っていた。
だから私は、自分から話しかけてみたらどうですか?
きっと話してくれると思います。
そう伝えたのだ。
友達が増えてるといいなぁ……。
「おかわり!」
お姉さんがよそってる間、私が考え事してる間に
晴翔くんは、見事カレーを食べ終えていて
おかわりと言っていることに驚いた。
「えっ?早くない??
晴翔くん、もう食べ終わったの?」
「姉ちゃんが作ったカレーはいつも美味しいけど
それ以上に美味しいから。だって、椿がいるからさ
好きな人と食べるご飯って、魔法が掛かったみたいに
美味しくなるだろ?」