私の気持ちと君の想い





「ごちそうさまでした!」




手を合わせて、私はそう口にした。




みんなも食べ終わり、食べ終わった食器をキッチンに置いていく。




お姉さんは、今から洗い物をするのだろう。




ただお呼ばれしただけの、お客様だからと言って




手伝わずにぐだるつもりは、私には無かった。




「私、洗い物手伝います!」




そう言いながら、スポンジまで手を伸ばし手に取った。




「えっ、良いんですか?」




お姉さんは、キョトンとびっくりした顔で こちらを見ていた。




「はい!とても美味しかったので。

最後までしっかりとしたいんです」




私は、食器用洗剤をスポンジにタラ〜っと垂らして




冷たい水を我慢しながら、スポンジに付けて




クシュクシュと泡を立てた。




家では たまにしかやらない分、こういう時に




思いっきり手伝わないとね。





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