私の気持ちと君の想い

決意






ガチャ──。




「ただいま」





私がそう言うと、お母さんはすぐに私の元に走ってきた。




「おかえりなさい。ご飯は食べたの?」




「うん、食べてきちゃった。

ごめんね?心配かけて、今度からちゃんと連絡するから」




「分かればいいのよ。

お風呂沸いてるから、入っちゃいなさい」




「お母さんありがとう」




私は部屋に荷物を置いてお風呂に入ることにした。




お母さん、あれは完璧怒ってるよね。




いつものように接してくれてたけど……




口に出さないだけで、すごく心配してくれたんだろうな。




迷惑かけないようにしなきゃな……。




そう心掛けることを決心してから、お風呂に入った。




外は寒かったが、いつもより帰りが遅くなったので湯船に浸かることはせず、早くお風呂から出た。




お風呂を出て、私は髪を乾かす。




「私の髪って、長いよね……」




1度は短い髪にも憧れた。




でも、勇気が出なかった。




胸の辺りまである長い髪。




手入れが大変だが、小さい頃から頑張ってきたおかげで




慣れているため、1日も欠かさなかった。




< 212 / 225 >

この作品をシェア

pagetop