私の気持ちと君の想い
決意
ガチャ──。
「ただいま」
私がそう言うと、お母さんはすぐに私の元に走ってきた。
「おかえりなさい。ご飯は食べたの?」
「うん、食べてきちゃった。
ごめんね?心配かけて、今度からちゃんと連絡するから」
「分かればいいのよ。
お風呂沸いてるから、入っちゃいなさい」
「お母さんありがとう」
私は部屋に荷物を置いてお風呂に入ることにした。
お母さん、あれは完璧怒ってるよね。
いつものように接してくれてたけど……
口に出さないだけで、すごく心配してくれたんだろうな。
迷惑かけないようにしなきゃな……。
そう心掛けることを決心してから、お風呂に入った。
外は寒かったが、いつもより帰りが遅くなったので湯船に浸かることはせず、早くお風呂から出た。
お風呂を出て、私は髪を乾かす。
「私の髪って、長いよね……」
1度は短い髪にも憧れた。
でも、勇気が出なかった。
胸の辺りまである長い髪。
手入れが大変だが、小さい頃から頑張ってきたおかげで
慣れているため、1日も欠かさなかった。