私の気持ちと君の想い





あれから数日後。




土曜日の朝、10時半。




喫茶店にてお姉さんの話を聞くことになった。





「どこまで、話しましたっけ?」




そう言いながらも、しっかりと覚えていたお姉さんは話し始めた。




内田先生という新任の先生がお姉さんを変えたんだそう。




「その頃の私は勉強が大嫌いで、遊んでばかりいたので、宿題なんて全くしてませんでした。

特に覚えるのが苦手で、その頃は国語が一番苦手だったと思います。

漢字の100問テストみたいな物が、1年間に2回ほどあったのですが

恥ずかしながら100点中 2点という1問丸があるかどうかぐらいで、本当に…ばかですよね。

分かってます。自分でも理解してました。

ですが内田先生は、呆れるのではなく

こんな私と一緒に勉強をしてくれました」




「一緒に、ですか?」




私は思わず声に出した。




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