私の気持ちと君の想い
話しながらも、学校に着いた私達。
クラスに入ると……
すっかり噂になっていた。
心配してみんなが声をかけてくれた。
幼なじみの安平 明莉(やすひら あかり)も、心配して私に声をかけてきた。
「噂聞いたよー?吉澤くんと別れたんだって?」
「うん、自分から振っちゃった」
「なんで?あんなに好きだったのに」
やっぱり、そう言われるよね。
「和輝くん、他に好きな人がいるみたいで、私の事もう全く見てくれてなかったから…」
「そっか、辛かったね」
幼なじみの明莉がそっと優しく頭を撫でてくれた。
「椿、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」
大丈夫って何?
私のどこが大丈夫なの……?
和輝くんの事聞かれる度、今にも泣きそうになるのに。
でもだめだ、もう泣いちゃだめなんだ。
我慢しなくちゃ、私が我慢すればいい話なんだ。