私の気持ちと君の想い
他の子
そこには、和輝くんの姿があった。
まさか、中庭で……
和輝くんと女の子が、2人で楽しそうに笑っているのを見ちゃうと……
力が抜けて膝をついた。
私は、隣に明莉がいるのに、泣いていた。
「椿大丈夫!?」
案の定、明莉に心配された。
周りにいた生徒達も、あわあわし始めた。
「椿、立てる?とりあえず保健室行こっか」
周りの反応を見て、噂されたらいけないと思ったのか、いろいろ気を利かせて保健室まで連れてきてくれた。
保健の先生には、事情を少し話したら
“昼休みの間だけ、ここに居てもいいよ”
と言われた。
明莉は、私を保健室に一人置いて
私と明莉のパンと、飲み物を買いに行ってくれた。
待っていると、「失礼します……」と小声で入ってきて
「椿 大丈夫?泣き止んだ?飲み物買ってきたよ」
と言いながら、私にパンと飲み物を渡す。
「ありがとう……」