私の気持ちと君の想い
パンを1口、また1口と
食べることによって、徐々に泣き止んでいった。
私は、次々とパンを口に運んで
食べ終えた頃には、ピタリと涙は出なくなっていた。
「ごちそうさまでした」
そう言うと、明莉がにこやかに微笑みながらこう言った。
「よかった、椿が泣き止んでくれて」
「急に取り乱してごめんね?」
「ううん、いいの」
明莉に謝った後
「先生、怪我とかしたわけでもないのに、わざわざありがとうございました!」
保健の先生にも、お礼を言った。
「いいのよ!雨水さん、また何かあったらいつでも来てちょうだい」
「ありがとうございます!次の授業があるので…」
「そうね、もう行った方がいいわ」
「失礼しました!」
保健室を出て、教室に戻った。