私の気持ちと君の想い
スプーンで混ぜ終えて、コーヒーを晴翔くんに渡した。
晴翔くんはコーヒーを手にとり、もう一度コーヒーを口に運んだ。
「ほんとだ……!これなら俺でも飲める!ていうかうまい!!」
「よかった、無理にブラックで飲んでコーヒー嫌いになって欲しくなかったから」
「椿はブラックでも飲めるんだな」
「私の家、両親がコーヒーをよく飲んでて、インスタントのコーヒーだったけど、初めは1口とかしか飲めなかったよ」
うんうん、と顔を縦に振りながら晴翔くんは聞いてくれていた。
「だけどね、小学生ぐらいの時かな?少しづつ飲めるようになって、気づいたら自分から飲むくらい今は大好きなんだよね」
そう私が言うと明莉が、「椿ったら、いつも私の家のメロンパンと自販機で売ってるコーヒー牛乳をお昼に飲んでるんだよ〜」と、晴翔くんに言っていた。