私の気持ちと君の想い
昨日みたいに、和輝くんが中庭にいたら
絶対、平常心を保ってられないと思ったので
私は窓の方をなるべく見ないようにして歩く事にした。
いつまで……、引きずるのかな。
なんて、ふと考えてしまった。
考え事をしながら歩いていたら、いつの間にか自動販売機の前についていた。
「買わないの?」
私がぼーっとしているので、不思議に思ったのか
晴翔くんが首をかしげて聞いてきた。
「あ、買うよ」
と、あたふたしながら小銭を入れて、コーヒー牛乳のボタンを押した。
ガタンッ
飲み物を取って、教室に帰ろうとしたけれど
やばい。
晴翔くんも飲み物を買うってこと、完全に忘れてた……。
「そういえば、晴翔くんも買うんだよね、何買うの?」
「あー……あれは、たんなる口実だけど、まあいっか、お茶買ってくよ」
そう言いながら、晴翔くんは小銭を入れた。