私の気持ちと君の想い





教室のドアを開けると「おかえりー!ちょっと遅かったね〜」と明莉が言ってきた。




「明莉、確かリンゴジュースって飲めるよね?」




「飲めるよ〜?なんで?」




「実は……」




私が言おうとしたら、「お茶買おうとしたらリンゴジュースのボタン押しちゃってさ、これ良かったらもらってくれない?」




晴翔くんが自分で言っていた。




「いいよ〜、もらうー」




なんだか、さっきまで子供みたいだなって思って、子供扱いみたいになっちゃったけど。




晴翔くんに慰められたりしてる私は、それ以上に子供っぽいと自覚してしまった。




「いただきますっ」




私は、いつものようにメロンパンを口に運んだ。




昨日は、泣いていたせいなのかは わからないけれど




メロンパンが少し、しょっぱかった。




でも、今日のメロンパンは 本当に美味しい。




ほんのり甘くて、外側のクッキーみたいになっているところが、私は一番好き。




好きな食べ物食べてる時って、少し口元緩むっていうか……




人に見られるのがちょっと恥ずかしい……




そんな感じもする。




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