私の気持ちと君の想い





あっさりとしすぎていて、逆に夢なんじゃないかと思った。




確かめるために、本気で両頬を叩いてみたけれど、夢じゃないから当たり前のように痛かった。




本気の力で叩いた自分の頬は、じんじんと痛み出して、その痛みと本当に別れてしまったという事実の悲しさに、また私は泣き出した。




教室に響く私の泣き声は、和輝くんが開けていったドアを通して、廊下にも響いていた。




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