私の気持ちと君の想い
散歩
ピピッピピッピピッピピッピ
うるさいなあ……。
そう思いながら私は
布団から手を出して、目覚まし時計のアラームを止めて、腕をしまい もう一度眠りについた。
「………て…おき…て……椿起きて!」
私は、気持ちよく二度寝をしていたのに誰かに起こされた。
「…ん…ぁ…?ふあ…ぁ…」
私は夢でも見てるんじゃないかと思った。
だって、私を起こしてきたのは
明莉だったから。
「なんで明莉がここにいるの?」
重たい まぶたを必死に開けて、そう言った。
「寂しがってるんじゃないかなって思って、連れ出しに来たの」
「まだ眠いよ……」
そう言って、布団の中に潜ろうとすると
「寝たらだめだよ!!」
私の布団を引っ張られ、眠すぎて力の出ない私は布団を取られてしまった。
「うぅ…さむい、明莉〜…返してよ〜」
「なに言ってるの?着替えればいい話でしょ!」
「もう〜……わかったよ、私は着替えてどこ行くの?」
「いいから、はやく!」
「教えてよ〜」
「ひみつ」
そう言って、明莉は何も教えてくれなかった。