私の気持ちと君の想い
手の震えを隠して、中庭に移動した。
「ごめんな?昨日いきなりメールして置いて、あのまま寝てた」
「そうなんだ……?別に…いいよ?」
本当は、ずっと待ってたけど。
「俺達、別れてから話さなくなったけど、もう一度前みたいに話して欲しい」
「えっ……?」
「だめか?」
「本気で言ってるの…?」
「本気だ」
和輝くんは、私と話す必要あるのかな。
だって、他の子の事……好きなんでしょ?
気になってるんでしょ?
私になにか求めないでよ……
私が辛くなるじゃん……?
でも、話せるなら話したい。
「わかった、いいよ、また前みたいに話そう?」
そう言った。
「良かった、ありがと」
和輝くんは、教室まで見送ってくれた。