私の気持ちと君の想い
目を覚ました時には、保健室のベットの上にいた。
「あら、雨水さん起きたの?」
保健の先生が声を掛けてきた。
「…はい、私……」
私の頭に置かれている濡れたタオルを手に取り、起き上がる。
「教室で倒れたのは、覚えてる?」
「そこは覚えてます、でもそこから記憶がなくて……」
「実はね、九条くんが背負って連れてきてくれたのよ」
「えっ……晴翔くんがですか…?」
「そうなのよ、雨水さん 寝不足と発熱で体に負担がかかって倒れたの、九条くん 休み時間も様子見に来てくれてたわよ」
「そうですか……、教えてくれてありがとうございます」
迷惑……かけちゃったなぁ。
ちゃんとお礼言わなきゃ。
「先生、教室戻ってもいいですか?」
「だめよ!念の為、お昼の時間までここにいなさい」
「わ、わかりました……」
私は、お昼休みになるまで
もう一度寝ることにした。