私の気持ちと君の想い





次の日も、晴翔くんに先に行くことを告げて、学校まで走っていった。




中庭まで行くと、和輝くんがいた。




「今日は随分早いなあ」




「走ってきちゃった、……話って何?」




私がそう聞くと、少し表情が変わった。




「実は……さ、椿と別れた時 泣いてること気づいてたんだ」




「えっ……?」




「でも俺は 話には触れなかった、なんでだと思う?」




「わかんないよ、そんなの……」




「椿っていつも俺のこと良く見ててくれたから

人1倍頑張って無理しちゃうところとか、

本当は弱い癖に強がっちゃったりとか、

全部知ってるから、無駄になると思ったんだ」




「そんな事考えてくれてたんだ……」




「ああ、……でもそのせいで辛い思いさせたよな…ごめん」




「ううん、いいの…!気にしないで」




「俺達、やり直そうよ」




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