私の気持ちと君の想い
走って自分の教室戻ってきちゃった。
あんな事言われるなんて……
思ってなかったなあ。
「なあ、椿……」
自分の席に座って、気持ちの整理をしていると
晴翔くんが話しかけてきた。
「今日も、吉澤のとこ行ってたのか?」
「うん、行ったよ」
「なんで……俺じゃ「実はね、また付き合うことになったんだ」」
晴翔くんが何かを言おうとしていたことに気づいてたけれど、
わざと聞かないように、言いかぶせた。
「ごめんね、やっぱり…忘れられなかった」
「そう…か、もう一度振り向いてもらえて良かったな」
「うん、良かったよ!」
そう言って、微笑んで見せた。
「……頑張れよ」
少し、寂しそうなのに
笑っている晴翔くんがそこにはいた。
辛い、だろうな…ぁ……。
でもね?私、自分の気持ちに 嘘はつきたくないの。
和輝くんの事が好きって気持ち、自分自身にすら隠し通せないよ。
その日を最後に、学校で会っても
なんとなくぎこちなかった。
いや、違う。
私が避けてたんだ。
合わせる顔がないから、話さないように
出来るだけ話さないように、って