私の気持ちと君の想い
君の想い
毎朝
当然のように待っていた晴翔くんは
いつもの場所にいなかった。
ある日、学校に行っても晴翔くんは来ていなかった。
探しても探しても見つからない。
……どこにいるの?
「雨水さん、九条くんと仲いいよね?」
ポニーテールでメガネをかけた
学級委員長が話しかけてきた。
私、この人とほとんど話したことない。
「これ、頼めるかな……?
授業のプリントとかいろいろあるんだけど、私塾があって行けないんだよね」
まだクラスのみんなは、私と晴翔くんが仲がいいってそう思ってる。
実際、前まで仲良くしてるところをみんなが見ていたから。
今でもそうだと思い込んでいるに違いない。
「いいよ」
断ることも出来ず
授業のプリントやお知らせの紙が入った封筒を手に取り
晴翔くんの家までやってきた。