私の気持ちと君の想い
2階の手前の部屋をまりちゃんが開けると
だるそうにベットで横になっている晴翔くんがいて、
急に心配になった。
思ったより体調ひどいのかな。
「……ん…あれ……椿……?」
「あ、ごめん……起こしちゃった…?」
「なんでここに……」
ゴホンゴホンと咳をする晴翔くん。
「授業のプリントとか、いろいろ届けに来た」
「あー……ありがと……」
無理に起き上がろうとして
咳がひどくゴホゴホと止まらなくなっていた。
「大丈夫?薬……飲んだ?」
「…飲んでない……」
「じゃあ、まずご飯食べないとだよね」
「いいよ、吉澤の所行けよ、もう大丈夫だから帰れよ……」
「病人の事ほっとけないよ!
風邪ひいてる時は頼れる人がいるなら
ちゃんと頼って甘えないとだめだよ」
「すぐに なおるからいいよ……」
すぐに治るとか言ってる癖に
咳は治る事を知らないみたいだよ?
「待ってて、私薬とかいろいろ買ってくるから」